LINK Vol.9

2003.12.6(sat)
Ebisu Guilty
LIVE
■VOMOS ■STAIN  ■MUTE
■JLHA  ■LOVE FREEDOM

VJ
■O3channel ■Ueda Naoki
■シロ ■R-A ■CYCLE
DJ
■R-A
2003.12.6 ORGANIZERのひとこと

久しぶりに、不運に見舞われた今回のLINK…MUTEのデータが飛んだり、STAINのオケが鳴らなかったり…と色々トラブルが続いたが、そんな中でも無事イベントが盛り上がってくれてホっとしました。今回は特にコメントありません、次回はどんなLINKになるのかな〜?


LINK Vol.9 EVENT REPORT
■OPENING
8月の「2nd Anniversary」から少し間のあいた2003年12月、今年ラストのLINKが行われた。場所は再びGuiltyへと戻り、出演ユニットも久々の出演である「STAIN」を始めLINKの精鋭達が勢揃い。加えて、DIGITAL GARDENでは既にお馴染みだが、LINKには初登場の「MUTE」が出演するとのこと。お祭り騒ぎだった2周年から一転して、また違った雰囲気のLINKが見られそうだ。
定刻からやや遅れてのオープン。会場に入ってみると、ステージにはマイクスタンドとミキサー卓がおかれているのみで、極めてシンプルな配置。
 
 

Guiltyのステージが普段より格段に広く感じられ、スクリーンとTVモニターに写る映像の迫力が一段と増している。このようなすっきりとした構成が魅力的に感じられるのも、映像を操るVJ陣の実力だろう。 そして今回、選曲にはこだわったというR-AのDJプレイも聴きどころである。各ユニットのライブ前後には、それぞれの音楽性と近いものをセレクトしたとのことなので(プレイリスト参照)、イベントを通してバラエティに富んでいながらもまとまりのある流れができあがっていた。


LIVE:JLHA / Visual Effect:R-A

1番目の登場は、2月の「LINK Vol.7」より久々の出演となるJLHA。今回はハードな黒のエナメルスタイルで登場。前回「H.GARDEN」とのコラボレーションで見せたアジアの歌姫のような雰囲気とは全く違ったイメージである。 今回はギターとの2人編成で、トップバッターにふさわしく勢いのあるナンバーが印象的だった。こちらもまた、以前の歌モノをメインとしたスタイルとは全く違ったライブで新鮮な驚きを与えてくれる。

出演するたびに様々なスタイルを見せてくれる彼女の幅の広さは、まさにそのサウンドにも共通していることを強く感じた。R-AによるSound Effectも、ポップなものから、実際のライブ映像をアグレッシヴに組み合わせたものまで、その表現は変幻自在。JLHAの魅力を一層引き出しつつも、自由に世界観を膨らませている。今後の可能性と、次回への興味を大いにかきたててくれるコラボレーションだった。
LIVE:LOVE FREEDOM / VJ:CYCLE

2番手はLOVE FREEDOMの登場。転換時間中には、彼ら制作のプロモーションムーヴィが流れ、ライブが始まる前からフロアはラブブリモードに突入。メンバーの紹介やアツいメッセージなどが盛り込まれ、これはかなりカッコいい!ラブフリを知っているオーディエンスにも、初めて見るという人にもアピール力バッチリの演出なのではないだろうか。映像からも彼らの持つアツさや真摯さが伝わってくるようだ。

そして、スクリーンに「LOVE FREEDOM」の文字が一杯に映し出され、ライブのスタート。以前のリンクとは立ち位置が少し違い、横一列に並んだ4人。ライブが盛り上がるにつれて、それぞれの個性がぶつかり合い、4人4様の輝きが絶妙なバランスを見せている。このようにメンバーが同列一直線に並ぶライブというのも珍しいかもしれないが、4人それぞれがしっかりと正面を向き、オーディエンスに自分達のソウルをぶつける…彼らにこそ相応しいスタイルなのではないだろうか。
LIVE:MUTE / VJ:シロ

続いてはLINK初登場の「MUTE」のライブがスタート。サウンドでも、パフォーマンスでも、激しさと繊細さな美しさというふたつの魅力を併せ持つ彼ら。そんなサウンドの両極を支えるタイプの違うツインギターと、アンダーグラウンドな魅力を感じさせる低音のヴォーカルに、女声コーラスが抜群のスパイスを効かせる。そしてステージに華を添えるVJシロの映像は、無機的な実写映像からコミカルなイラストタッチのものまでと、かなり幅広い。

溢れる種々様々なイメージが混ざりあい、次第に激しさを増すサウンドがフロア全体を包むと、いつの間にかMUTEの世界にどっぷりとハマり込んでいることに気付く。単なる「激しさ」だけではなく、身体はビートに委ねながらも、いつしか聞入ってしまうようなメロディアスな美しさ。相反するふたつの要素が溶け合い、生まれる世界は、心地よい酩酊感をも味わわせてくれるように感じた。

LIVE:VOMOS / VJ:O3 Channel

サポートメンバーのTAKAGER(DIGILLA)が加わり、3人編成となって最初のLINK出演であるVOMOS。ヴォーカルにミキサー、手弾き、テルミンにエフェクトも加わって、最強のテクノ布陣か?と思わせるライブ形態に、楽曲のイメージを更に膨らませる映像。これはかなり強力な面子が集結してしまったようだ…。以前よりライブに遊び心が加わったように感じられる。キャッチーな歌モノから、 思いきりビートが身体に響くインストまで、とにかく踊らずにはいられないVOMOSのステージだが、

この編成になってからは安定感が出て、更に入りやすさが増したのではないだろうか? そしてMCでは音とビートに身をゆだねる楽しさを、より味わってもらおうと、Guiltyの良音スポットを紹介するVOMOS-KUN(笑)まん中より前で聴いた方が音がよいとのことである。常に音楽へ参加することの楽しさを呼び掛けてくれる彼ら、その魅力にさらに迫りたいなら、思いきって一歩前へ、踏み出してみてはいかがだろうか?

LIVE:STAIN / Visual Operator:Ueda Naoki

ラストは「STAIN」LINKには久々の登場だ。ライブを重ねるごとに、新たな可能性を見せてくれる彼らだが、今回はインダストリアルでハードな面と、ヴォーカルをしっとりと聴かせるメロディアスな面が見事に融合されたステージだった。よりソリッドになったギターサウンドと、シンプルなモノクロームの構成のなかに強烈なイメージを秘めた映像。

そして低音のヴォーカルがときに激しく、ときに包み込むような広がりを持って流れる。無駄なものがそぎ落とされて、すべての印象が、より際立っているように感じられた。今年のライブはこれで最後とのことだが、聞くところによると来年頭から彼らはレコーディングに入るそうだ。音源でもこの絶妙なバランスを味わえることを楽しみに待ちたいと思う。


裏ではいろいろと大変だったようだが、無事終了した「LINK Vol.9」。どのユニットもハイクオリティで個性的なステージを繰り広げ、それぞれの魅力を存分に楽しむことができたひとときだった。いつものLINKより“ライブ”の持つ良さ…勢いや熱さといったノリが前面に現れたイベントになっていたと思う。
しかし、今迄のLINKに慣れてしまうと、あのスムーズな転換で途切れることなくノリ続けられる進行を求めてしまうのは我侭だろうか?その部分だけにこだわる訳ではないが、やはりLINKが只のライブイベントと一線を画するのは、オーディエンスをイベントの持つうねりの中へ、無理なく巻き込んでしまうオープンな雰囲気なのではないだろうか。

エレクトリックミュージックというものは、音楽の中へ参加してみて、初めてその良さがほんとうに楽しめるものなのだと思う。もちろん、なかなかその一歩が踏み出せないオーディエンスもいるだろうし、初めてこのような音楽に触れるオーディエンスもいると思う。だからこそ、LINKには共に参加し、音楽に身をゆだねる楽しさへ向けて、背中を押してくれる空間であって欲しいと願うのだ。

さて、2003年最後となった今回のLINKだが、新年そうそうには「LINK新年会」が行われるとのこと。こちらは正真正銘のお祭り騒ぎ!2004年の年明けに、思いきり踊り初めに行ってみてはいかがだろうか?

2003.12.6(sat)
Ebisu Guilty
organized by VOMOS
thanks to.... all staff  all audience

text:F

おまけ>
●LINK Vol.9 写真館
●DJプレイリスト